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ワイズ、3歳の冬。
CDⅠを受けることにした。

問題だらけのワイズのように書いてきたが、けっこういいトコロもある。
コツコツ練習する私に文句をときどきたれながらもつきあってくれた。

出会ったとき、焦点の定まらない目をした犬だった。
目に少し輝きがでてきても、絶対に私の目をみないワイズだった。
顔をちかづけると横を向いた。
私の顔をまっすぐ見てくれるまでに1年を要した。
いまではしっかり見上げてくれる。
イメージ 6


すでにCDⅡの必須科目と選択科目をたくさんできるようになっていた。
「CDⅠを今更って感じですよね、合格は、まあ 大丈夫でしょう。何点とれるかですね。」といってもらったが、それがけっこうプレッシャーだった。

たったひとりで試験を受けにいった。
勝手もわからない。
遅刻してはならんと 早く会場にいった。会場ではドッグショーなるものが行われていた。
何頭かドーベルマンもいたが、公園で「わあ ドーベル」って近寄って話をするような雰囲気の人が連れていなかったので、近寄れなかった。

試験はまだまだあと・・・
と事務局の人にいわれ、ワイズと会場を散歩していたら、ショーの出番を控えリングの近くにいるドーベルマンとワイズを見比べているおじさんがいた。
あまりにも怖そうな人だったので、ワイズをつれて車に走って戻り、ドーベルの審査は見れなかった。

試験が近づいてくると、ワイズは私を一度もみることもしない。
ほかに受けに来ている犬たちは指導手の顔から目をはなさない犬が多かった。
やはり、ああでなくてはなあ。とワイズを見るが、ワイズはまっすぐ前をみたまま、私をちっとも見ない。あまりにも私を無視しているので不安だった。

私の前に受けたMダックスは人が力ずくで座らせ、伏せさせ、「お手」も全く犬は動かず、指導手が手をとって握手していた。
あまりにもすごくて、私の緊張は少し緩んだ。

試験開始。
やはりワイズは一度も私を気にすることもなく、私の声をなにかの信号音かのように淡々まっすぐ前をみていた。
紐付き脚側行進、紐付き立止、伏臥、招呼と常歩行進中の立止(←CDⅠではちょっとかわっているといわれた)。まるで、ワイズだけが課目をこなしているようだった。
ミスなし。
自分では完璧だと思えた。

「よくできました」

と審査員の先生が近寄ってきた。
その瞬間、ワイズ脱走。首輪に指をかけようとした瞬間だった。間一髪遅し。

ワイズは10mくらい離れ止まった。きっと、追いかけると逃げるだろう。
「ワイズ、来い」
とよぶと 前身をかがめ ぴょんと跳ねた。
「来い」
「ぴょん」
「来~い!!」
「クルクル(回ってる) ぴょ~ん」。
審査員が大声で
「こい~!!!」
と指示をだした。
ワイズは、ダーっと走ってきて審査員に体当たりした。
めったに見せない楽しそうな いたずらっこワイズ の表情だった。
審査員には大目玉。
「選択科目からして、競技会にでるつもりかもしれないけど、こんなんだったら、出入禁止になりますからね。」
って。
でも、成績は全課目 満点だった。

その後、犬恐怖症になり、CDⅡは延期になったが、克服してから、順調にクリアした。


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