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6月からいろんなこと(人間のこと)があって、
9月に入り、ようやく普通の生活に戻りブログをまた更新しようと思った矢先
ワイズを襲ったおおきな出来事。


死の淵からの生還。

振り返り綴ろうと思う。

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9月8日

夜、いつものようにワイズとひとつの布団で眠った。
きーちゃんは足元のバリケンになぜか頭だけ入れてバリケンの前で眠る。

深夜2時半ごろ
ワイズが前脚で私の肩をトントンつっついた。
眠いので気がつかないふりをしていると
頭をつっつきはじめた。

庭に出たいと要求。

ワイズはトイレを家の中ではしない。
トイレも嘔吐も庭でする。

おなかの調子が悪いの?

ワイズを庭に出した。
いつもなら、1分もたたない間に戻ってくるが
帰ってこないので、庭にでてみた。

ワイズは吐いていた。

ワイズの背中をさすり、落ち着いたところで、部屋にもどった。

30分ほどすると またワイズは庭に出たいという。

また吐いた。

今度は芝生をたべて、水を飲んでさらにまた吐いた。
これを朝までなんども繰り返した。

腸捻転?
お腹は全くふくらんでいない。
肝臓?
中毒?

7時前、かかりつけの病院に電話をしたら、留守番電話だったが、すぐに
電話をくださり、連れて行くことになった。

X線写真では
腸捻転や腸閉塞らしき様子はみあたらない。
若干 ガスがある程度だが、心配なほどあるわけでもなかった。
血液検査も問題はない。
点滴をしたりする必要もあり、また今後の変化も心配なので
ワイズを夜まで入院させることにして
私は仕事にいった。

仕事を終え、ワイズを迎えに病院にいくと、ワイズは元気な顔をみせてくれた。
獣医さんから、写真を見せられた。
造影剤をのませてのX線写真だった。
胃にもやもやしたものがあり、胃の出口を塞いでいた。

吐いてもでないので、開腹するか、内視鏡でとる必要があることを告げられた。

ワイズの年齢を考えると開腹手術は避けたい。
できれば内視鏡でとりたい。

私はそう考えた。

開腹ならかかりつけの先生にお願いできるが、内視鏡は転院しなくてはならない。
時刻は19時になろうとしていた。

夜間なので、受けてくれるかどうか 心当たりをあたろうかと先生がいってくれたとき、
ワイズを診たこともない病院にいく不安がよぎった。
ワイズは若くない。
ワイズは甲状腺の薬をのんでいる。
年齢も高くなっているので、麻酔が怖い。

ふとワイズの頚椎の手術をしてくれた病院が思い浮かんだ。
ワイズの麻酔の経験がある。
ワイズの甲状腺のこともじゅうぶんご存知である。

夜間の内視鏡を受けてくださるか電話したところ快諾。

電話の最中から、X線写真、血液検査 措置・・・ 持たせるものをまとめてくれ、
急いで出発。

病院から病院まで 80KM以上ある。
いつもいつも渋滞しているが、幸運にも渋滞はなかった。
それでも混雑している自動車道をイライラしながら車を走らせた。

20時20分ごろ到着。
院長先生ともうひとりの獣医さん
看護師のおふたりが待機してくださっていた。

写真を渡し、経過を伝えた。
胃に異物がある。
腸が動いていない状態にある。
胃の異物を取り除いて腸が動くか様子をみる
動かなければ
写真上も触診でも 腸の異物は認められないが
腸の閉塞を考えなければならない

旨の説明をうけ、ワイズを診察台の上に残し
私は帰宅することになった。
1泊のつもりだった。

院長先生とワイズが頚椎のことでお世話になったとき
ワイズがクラシック音楽が好きなことを話したことがあった。

入院中にワイズのマーラーの5番 第4楽章 アダージョを
聴かせてやってもらいたいとお願いした。

院長先生は穏やかに微笑んで了解してくれた。

家に帰って横になっていたが、眠れなかった。
なぜ。。。異物。
どんより 考えていた。

きーちゃんならわかる。
まさか ワイズが。

きーちゃんはワイズがいないことを気にもせず、
スースー 寝息を立てて眠っていた。

深夜 0時50分
携帯電話がなった。

電話の音に私は凍りついた。




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9月9日、午前1時前
携帯電話がなった。

ディスプレイには
病院のなまえ。。。

まさか

凍りついた

「もしもし・・・」
恐る恐る電話に出た。

先生の声はいつもより低く感じた。
いい話ではないことは話をきかずとも感じ取れた。

「ワイズの胃の異物を取り除いたが、
胃の出口にガーゼのひも状のものがあり、十二指腸に流れていってて
内視鏡で引っ張り出そうとがんばったが、出せない
開腹するしかないが、了承してもらえるか」

という内容であった。
途中から先生の話を正確には覚えていない
ただただ、お任せします お願いしますということを繰り返した。

すぐに病院にいきたい衝動にかられたが、
邪魔になるだけである。
動物園の熊のように家を歩き回り 場所をかえて座り また歩き
少しでも眠ろうと横になっては また立ち上がり。
そうやって朝を迎えた。

翌朝、病院にいった。
手術の経過を説明された。

「手術は3時半ころまでかかりました。
胃にあった綿を内視鏡で取り出したところ
奥にガーゼの紐状のものがあった。
ガーゼの紐の端に綿がからまった状態。
一方は胃にひっかかり、もう一方は小腸まで進んでいて
小腸が奥へやろうと動き、胃ではひっかかっている。
紐はぴんと張った状態になり、小腸の動きにより小腸の内壁を
損傷させていた。
開腹したところ、かなり壊死がすすんでいた。

結果として内視鏡でとれなくてよかった。
異物を取り出し半日様子をみていたら、間に合わなかった。

壊死した腸を20cmあまり切除した。
手術としてはできることはできたが、予断を許さない状況である。
肉眼で正常とみえた組織が今後 壊死をおこすおそれがある。
接合部がうまくつかないこともある
感染症 腹膜炎・・・・。
10歳半という年齢。」

厳しいお話だった。


ワイズに面会することができた。

ワイズはケージのなかで、首をもちあげることもなく半目をひらいて横たわっていた。

麻酔からは醒めているので、聞こえてますよ

先生にそういわれ、ワイズに話しかけた
ワイズに触ってもいいかと尋ねたら かまわないとのことだったので、
ケージに上半身を入れ、
ワイズにかぶさるようにしてワイズの耳元でつぶやいた。

ワイズ 
どう? しんどい?

ワイズ
元気になって おうちに帰ろうね。

ワイズ
元気なったらまた旅行に行こう。

ワイズ
大丈夫

ワイズ
信じてる

ワイズ
ぜったい げんきになって おうちに帰ろう。

ワイズ
待ってる

ワイズのケージを離れたとたん
我慢していた涙が どっと あふれた。


9月11日は病院は休診。
面会はできないので、院長先生にワイズはどうしているか問い合わせた。

「落ち着いている。
熱はでていない。
ずっとマーラーを聴いている。
マーラーを聴くと落ち着くみたいだ」

とのお話だった。

私はめったにいかないお墓参りにいき、
ワイズの回復をお願いした。

きーちゃんはワイズがいなくて さみしいのか
ひとりになると すぐにピーピーなく。

「ワイズにいちゃんは いま たいへんなん。
きーちゃんも ワイズにいちゃんが 元気になるようにって
お祈りしてね」

と きーちゃんを抱きしめて泣いた。
きーちゃんは私の涙を舐めてくれ、
抱きしめられてされるがままにつきあってくれた。

きーちゃん。わかってるのか。
きーちゃん おとなになったね。 

9月12日 朝 
ワイズの顔をみないと体が動かない。

朝から車を走らせるが通勤の渋滞とかさなり1時間半ほどかかる。

院長先生から状況の説明があった。

「腹膜炎などは起こしていない。
少し歩いて庭(病院の)でおしっこしている。
腸が動いてこない。お腹も張った状態にある。
腸が動いてガスが抜ければいいのだが。
まだ、予断を許さない状況といわざるをえない」

旨のお話。

ワイズとの面会を許された。
ワイズは横になり、ひじで体をささえ首を持ち上げた姿勢だった。

「ワイズ おはよう♪」
ワイズのケージのまえにしゃがんだ。

看護師さんがケージの扉をあけてくれた。

ワイズの表情は変化せず どんよりしている。

また、上半身をケージにつっこみワイズの耳元でささやいた。

ワイズ 
おはよう

ワイズ
がんばってるね。

ワイズ
もうちょっとがんばろう。

きーちゃんも応援してるよって言ってたよ

ワイズの耳がぴくぴく 反応した。
私の声に反応した。

ワイズ
大丈夫

ワイズ
がんばったらおうちに帰れるよ

ワイズ
もうちょっと。

ワイズ
明日も来るよ。
明日も会いに来るからね。
今日を乗り切ろう。
ぜったい 明日 会おうね。

ワイズ
1日1日 ちょっとずつよくなるからね。

ワイズ、
ぜったい げんきになっておうちにかえろうね。


9月12日は中秋の名月
今年は満月と重なる。

動物の生死と満月は関わりがあるとよく言われる。

ワイズと面会を追え、仕事へと向かう。
運転しながら、
振り払っても振り払っても 冷たく固くなったワイズを抱きしめ
る妄想にとりつかれた。

今夜は満月。
中秋の名月が満月。

月をみながら、

「私の寿命を少し短くしてワイズにあげてください」

お月様に お願いした。

枕元に固定電話の子機。
右手に携帯電話を握り締めて寝た。


9月13日
診察開始時間より早く病院へ着いた。
 
待合室で 院長先生のブログをチェックしてみたら
9月13日のブログに満月の話が書かれていた。
「満月を境に動物の病気は良くなったり悪くなったりする。
快方へ向かうかどうか、気になっている動物がいるので、そういう思いで月を見る気持ちもある。」
というくだりがあった。
 
ワイズのことだ。
 
電話を抱いて寝たが、静かに朝を迎えた。
ワイズは満月を乗り越えたと思った。
 
院長先生から経過をきく。
昨日(12日)ワイズに水を飲ませたが、吐いたらしい。
だが、その後 落ち着いている。
ワイズが好きなCDを持ってきてもらえば聴かせる
 
とのこと。
 
まだ、水も飲めないなんてと不安が募る。
 
ワイズとの面会
ワイズは首を持ち上げて 私の話に反応をした。
 
よし、楽しい話をしよう。
 
ワイズ、がんばってるね。
ワイズ、明日 なんかCD持ってくるからね。なにがいい?
ワイズ、きーちゃんがワイズのベッド占領してるよ。
帰ってきたら、追い出さないとね。
ワイズ、元気になったら、旅行 どこにいく?
ワイズの好きなとこ考えといてね。
 
ワイズの表情はたいした反応を示さなかった。
 
 
家に帰り、ワイズの好きなCDを探す。
ワイズの好きな曲だけを集めて1枚のCDにしようか・・・
いろいろ考えたが なにもできなかった。
 
「シベリウス フィンランディア  カラヤン・ベルリンフィル
バロック集 ミュンヒンガー・シュトゥットガルト室内管弦楽団
アダージョ集 カラヤン・ベルリンフィル」

フィンランディアはまだワイズとの関係作りに苦労していたころ
ワイズが曲を聞き分けることに気がついた曲。
バロック集 は カノン アルビノーニのアダージョ バッハ のARIA
など
ワイズの好きな曲が4~5曲 はいっている。
アダージョ集はこのCDをかけると ワイズもきーちゃんもなぜか落ち着きすぐに寝る
 
この3枚に決めた。
 
音楽療法?
なんでもいい ワイズがリラックスしてくれて治癒力があがるなんてことがあったら最高。

家のポストに厄神さんのお守りが。
ワイズに頚椎のPLDDを紹介してくれたHさんからだった。
お守りを胸にワイズの復調を祈った。
 
この日の夜
ワイズは院長先生手作りのおかゆをカレースプーンに1杯 たべた。
吐かなかった。


 


 
 
 
 
 
 
 
 
 

9月14日

朝、病院へ面会に行った。
ワイズの状態が悪くなるとしたら夜だと根拠なく思っていた。
朝イチで会いに行くと、ワイズは面会をたのしみに夜を乗り切ると
勝手に思っていた。

院長先生から 

ワイズはおかゆをスプーン1杯ずつだけど、回数を増やしている
昨日 午後 一度吐いた。
その後は落ち着いている。
お腹はまだ張っている
予断を許さない状況を脱したわけではない。

との説明を受けたあと、

院長先生は私に

「面会 どうぞ」

と促した。

そこには 点滴の管を脚にとめて 立っているワイズがいた。(写真は15日撮影分)

2011 9 15


「少し 庭に一緒にでてみてください」

しっかりとは言えないが、ワイズはなんとかふらつかないで5mほど裏庭まであるいた。
庭の木や草の臭いをかいで、よろつきながらも 片足をあげて おしっこした。

ワイズの首をそっと抱いた。

ワイズ、がんばってるね。
えらいね。すごいよ。
大丈夫 
よくなる。
毎日 よくなっていくワイズとあうのが楽しみ
がんばってるね。



ワイズは病室にもどりたそうにした。
ワイズの首は下に垂れたまま。

しんどいんだろう。疲れさせてはいけない。
ワイズをケージに見送り 病院をあとにした。

一緒に帰りたいとも もっと一緒にいてくれとも言わず、
自ら、病室に向かうワイズの背中に
「ぼくは ちゃんと治して おうちに帰ります」
そんな 気が 見えた気がした。

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